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雨の日のキャンプはどうする?行くか迷ったときの決め方と、設営・撤収・過ごし方【西湖・ノーム】

小雨の降る湖畔のキャンプ場で、タープの下にマグとカードとランタンを置いたテーブル、そばにテントと長靴・レインウェア。レインウェアの子どもがタープの外の水たまりを見ていて、奥に霧のかかった湖と山が見える水彩イラスト

楽しみにしていたキャンプの天気予報に、雨のマークが出た。行くべきか、やめるべきか。子どもを連れていると、なおさら迷います。雨の中でテントを張れるのか、濡れた道具をどうやって持って帰るのか、子どもは一日何をして過ごすのか。心配ごとが次々に浮かんできます。

けれど、雨のキャンプは、準備と選び方しだいで十分に楽しめます。テントやタープに当たる雨の音を聞きながら過ごす時間は、晴れの日には味わえないものです。

この記事では、山梨県の西湖のほとりでキャンプ場を営む西湖キャンプビレッジ・ノームが、雨の日のキャンプについてまとめます。行くかどうかの決め方から、雨に強いサイトの選び方、設営と撤収のコツ、持ち物、子連れの過ごし方まで、場内で雨の日のお客様を見ているスタッフの話も入れました。

雨予報のキャンプ、行くか・やめるかの決め方

まず考えたいのは、「雨が降るかどうか」より「どのくらいの雨と風か」です。小雨や、降ったりやんだりの予報なら、準備をしていけば楽しめることがほとんどです。一方で、次のようなときは無理をしないほうが安心です。

  • 大雨や強風の予報が出ている、警報が出ている、または出そうなとき
  • 雷の予報があるとき
  • 小さな子どもがいて、雨と寒さが重なりそうなとき
  • 雨の中での設営や撤収が初めてで、雨具の用意が少ないとき
  • 帰り道の運転が心配な、山道や長距離の移動があるとき

判断に迷ったら、出発の前日と当日の朝に、雨の量と風の強さ、雷の有無を確かめましょう。降る時間帯も大切です。到着や撤収の時間に雨がやむ予報なら、設営と片付けの負担はぐっと軽くなります。

雨だけでは、キャンセル料は無料にならない

雨予報の日に、ノームへ一番よく寄せられる質問が、キャンセル料のことです。「多少の雨なら無料でキャンセルできる」と思っている方が多いのですが、ノームには決まった規定があり、警報が発令されていなければ、雨を理由にしたキャンセルも基本は有料です。

ノームのキャンセル料は、ご利用日の3日前から30%、前日は50%、当日は100%です。雨が心配な場合は、キャンセル料がかかり始める前に、予報を見て決めておくと迷いません。

台風が近づいたときなど、来るのが危ない天気のときは、対象の日を決めてキャンセル料を無料にし、ホームページのお知らせでご案内したことがあります。荒れた天気が予想されるときは、お知らせも確かめてください。

なお、SUPやサウナなどのアクティビティは、天候で実施が難しく中止になった場合、取消料はいただいていません。

前日と当日、雨予報のときの動き方

雨予報のときは、前日と当日に確かめることを決めておくと、慌てずに済みます。

  1. 3日前まで:予報を確認して、行くかどうかを一度考える。キャンセル料がかかり始める前の区切りです
  2. 前日の13時すぎ:降水確率を確かめる。60%以上で、道具を借りたいなら、16時30分までに電話で雨の日応援セットを申し込む
  3. 前日の夜:雨具、着替え、大きな袋を車に積んでおく。濡らしたくない物は袋に入れておく
  4. 当日の出発前:雨と風、雷の予報をもう一度確かめる。キャンプ場に着いてすぐ外で動けるよう、レインウェアは取り出しやすい所に置く
  5. 到着したら:雨が強いときは、受付でサイトを相談する

雨の日に選びたいサイト、避けたいサイト

雨の日のキャンプで、快適さを一番左右するのがサイトの地面です。同じキャンプ場の中でも、水はけの良いサイトと、水がたまりやすいサイトがあります。

ノームのスタッフに聞くと、水はけが良いのはRゾーンとFゾーンです。反対に、雨のときにあまりおすすめしていないサイトもあります。

  • D1・R2・R4:地面に土が多く、水たまりになりやすい
  • A7・A9:傾斜があり、雨水の通り道になりやすい

雨予報の日は、予約のときにこうした地面の向き不向きを気にしておくと安心です。当日になってから「雨が強くなりそう」と感じたときは、その日に空いているサイトの中から選び直すことができます。受付で相談してください。

ほかのキャンプ場でも、雨の日のサイト選びの基本は同じです。くぼんだ低い場所や、坂の下は水が集まります。周りより少し高く、平らで、水が流れていく道になっていない場所を選びましょう。風も強い日なら、林の中に近く、風の影響を受けにくいサイトが向いています。

雨の中の設営のコツ

雨の日の設営は、「濡らしたくない物を、どの順番で屋根の下に入れるか」がすべてです。次の順番で進めると、テントの中を濡らさずに済みます。

  1. まずタープを張る:最初に屋根を作り、その下に荷物とテントを置く場所を確保します
  2. 荷物は車に置いたまま:使う物から順に、タープの下へ運びます
  3. グランドシートはテントの内側に収める:テントより外にはみ出ると、シートの上に雨水が流れ込んでテントの下に水がたまります
  4. テントは素早く立てて、すぐにフライシートをかける:インナーテントが濡れる時間をできるだけ短くします
  5. ロープをしっかり張り直す:生地がたるむと、そこに雨がたまり、水が漏れやすくなります。タープは片側を低くして、雨水が流れる向きを作ります

雨の日は地面が柔らかくなっているので、ペグが抜けやすくなります。長めのペグを、斜めに深く打ち込みましょう。

設営が終わったら、濡れた雨具や靴を置く場所をタープの下に決めておきます。テントの入り口で脱いで、中には持ち込まない。これだけで、テントの中がずっと快適になります。

雨の日の撤収のコツ

雨の日のキャンプで一番大変なのは、実は撤収です。設営とは逆の順番で、濡れていない物から片付けるのが基本です。

  1. テントの中の寝袋や着替えなど、濡らしたくない物を先に袋に入れて車へ運ぶ
  2. テントをたたむ。濡れたまま、汚れたままでかまいません。大きな袋にまとめて入れます
  3. 最後にタープを下ろす。最後まで屋根の下で作業できるようにします

濡れたテントやタープは、家に帰ったら必ず広げて乾かしましょう。濡れたまましまっておくと、カビやにおいの原因になります。

撤収の前に、雨がやむ時間帯がないか、予報をもう一度見てみるのもおすすめです。チェックアウトの時間までに雨が弱まるなら、そのタイミングに合わせて片付けを始められます。

ノームのスタッフは、ノームでお貸ししているレンタルテントの設営は手伝っています。お客様ご自身のテントやタープについては、お手伝いを遠慮しています。雨の中での設営に不安がある方は、道具を借りる方法も考えてみてください(後で紹介する雨の日応援セットです)。

雨の日の焚き火と料理

雨の日でも、タープの下なら焚き火や料理を楽しめます。ただし、屋根の下で火を使うときは、いつもより気をつけたいことがあります。

  • 焚き火台はタープの真下に置かない:火の粉や熱で、タープの生地に穴が開いたり、溶けたりすることがあります。焚き火をするなら、タープの端から離した位置に置くか、火に強い素材のタープを使いましょう
  • 薪と炭は濡らさない:使う分だけを手元に出し、残りは袋に入れたまま車やタープの奥に置いておきます。濡れた薪はなかなか火がつかず、煙も多く出ます
  • テントの中で火を使わない:雨が強くても、テントの中で火や燃える暖房を使うと、一酸化炭素中毒のおそれがあります
  • 料理は手間の少ないものに:雨の日は、外で長く作業するほど体が冷えて濡れていきます。具材を切って煮るだけの鍋やカレー、温めるだけのスープなど、手間をかけずに作れるメニューが便利です

秋から冬にかけては、ノームでも鍋を作るご家族がぐっと増えます。雨で冷えた日は、温かい鍋を囲む時間がいっそうごちそうになります。

雨の日だからこそ楽しめること

雨の日のキャンプは、「何もできない日」ではありません。晴れの日とは違う過ごし方を楽しむ工夫をすると、雨の日がむしろ思い出に残る一日になります。

  • 雨音を聞きながら、のんびり過ごす:テントやタープに当たる雨の音は、雨の日にしか聞けません。本を読んだり、温かい飲み物を飲んだりしながら、ゆっくり過ごせる時間になります
  • 家族で遊べる物を持っていく:トランプやカードゲーム、ボードゲームなど、タープの下やテントの中で遊べる物があると、子どもも退屈しません
  • 雨上がりの景色を見に行く:雨がやんだあとの湖や森は、空気が澄んで、晴れの日とは違う表情を見せてくれます。足元に気をつけて、少し場内を歩いてみてください
  • しっかり雨具を着て、外で遊ぶ:レインウェアと長靴があれば、水たまりも子どもにとっては遊び場です。そのぶん着替えとタオルは多めに用意しておきましょう

いい雨の日を過ごすポイントは、「濡れても大丈夫」という準備をしておくことです。濡れることを心配しなくてよければ、雨の日も気持ちに余裕を持って過ごせます。

雨キャンプの持ち物

いつものキャンプの持ち物に加えて、雨の日は次のアイテムがあると安心です。

  • レインウェア(上下):傘より両手が空くレインウェアのほうが、設営や撤収のときに動きやすい
  • 長靴、または防水の靴:雨の日のサイトは足元がぬかるみます
  • 着替えを多めに:子どもは特に、何度も着替えることになります。肌に近い服の替えを多めに
  • タオルを多めに:体を拭くだけでなく、道具の水気を取るのにも使えます
  • 大きな袋、ゴミ袋:濡れたテントや汚れた服をまとめて持ち帰るために。子連れのお客様からも「持ってくればよかった」とよく聞く物です
  • ブルーシートや予備のシート:タープの下に敷いたり、荷物にかけたりできます
  • 新聞紙:濡れた靴の中に詰めると、乾きが早くなります

秋から冬の雨は、体が冷えやすくなります。雨に寒さが重なりそうな日は、羽織る物や寝るときの防寒も、いつもより1段階厚くしておきましょう。

雨の日、子連れの家族はどう過ごす?

テントの中で一日中じっとしているのは、子どもにとってもつらいもの。雨の日のノームでは、子連れのご家族の多くが、外へ出かけて過ごしています。スタッフによると、行き先として多いのは次のような場所です。

いずみの湯

ノームから歩いて数分のところにある、姉妹施設の日帰り温泉です。雨で冷えた体を温められ、着替えてさっぱりしてからサイトへ戻れます。

西湖いやしの里根場

茅葺き屋根の家が並ぶ、西湖のほとりの集落です。工房での体験もあり、雨の日でも楽しめます。

周辺の洞窟や施設

西湖のまわりには、溶岩でできた洞窟(富岳風穴や鳴沢氷穴、西湖コウモリ穴)など、雨でも楽しめる観光名所があります。洞窟の中は夏でもひんやりしているので、上着を持って行きましょう。季節によって入れない時期がある場所もあるので、出かける前に確かめてください。

雨でもできるアクティビティ

ノームのSUPとサウナは、雨の日も実施しています。どちらも濡れることを前提に楽しめる内容なので、ラッシュガードや、濡れてもよい服を持ってくると快適です。雨の湖に漕ぎ出したり、雨音を聞きながらサウナに入ったりするのは、雨の日ならではの体験です。

テントを張らずに泊まる方法もある

雨の中でテントを張るのが不安なら、最初からテントを張らずに泊まる方法を選ぶのも一つの手です。ノームには、次のような泊まり方があります。

  • ゲルテント:はじめから建ててあるテントなので、雨の中で張る作業がありません。ノームには1棟しかないので、泊まりたい日が決まったら早めに予約してください
  • トレーラーハウス:屋根付きのデッキがあり、雨の日でもデッキで過ごせます
  • ホテルセットプラン:昼から夜まではサイトで焚き火や食事を楽しみ、眠るときだけ姉妹ホテル「光風閣くわるび」の部屋へ移る泊まり方です。サイトからホテルまでは歩いて1分ほど。雨が強くなった夜も、乾いた部屋で休めます。サイトとホテルの両方を予約してください

ノームの「雨の日応援セット」

「自分の道具を雨で濡らしたくない」という方に向けて、ノームでは雨の日に限ってテントやタープを特別価格でお貸しする「雨の日応援セット」を用意しています。

対象になるのは、チェックイン前日の13時の時点で、降水確率が60%以上の日です。対象の日は、前日の13:00〜16:30にお電話でお申し込みください。お支払いは当日です。お貸しした道具は、濡れたまま、汚れたままご返却いただいてかまいません。

セット中身セット価格
キャンプ応援セットテント(5名用)・タープ・薪1束・木炭3kg9,900円
アクティブセットテント・タープ・SUP(シングル艇2艇・2時間)15,100円
ととのうセットテント・タープ・森のサウナ(2名・平日)15,100円

これまでにこのセットを使ったのは、小さなお子さん連れのご家族と、2人組のカップルでした。どちらも「キャンプ応援セット」を選んでいて、自分のテントを濡らさないために借りたようです。雨の中でテントを張る作業はなくなりませんが、帰ってから自分の道具を乾かす手間がかかりません。

詳しくは雨の日応援セットのページをご覧ください。

雨の日のキャンプのよくある質問

雨予報なら、キャンセル料はかかりませんか?

ノームでは、警報が発令されていなければ、雨を理由にしたキャンセルも基本は有料です。台風など来ることが危ない天気のときは、お知らせで対象の日をご案内することがあります。

当日、雨が強くなったらサイトを変えられますか?

その日に空いているサイトの中から、選び直すことができます。受付で相談してください。

雨の中の設営を手伝ってもらえますか?

ノームのレンタルテントの設営はお手伝いしています。お客様ご自身のテントやタープは、お手伝いを遠慮しています。

雨の日応援セットを申し込んだあと、予報が外れて晴れたら?

お申し込み済みの方には、そのままセットの内容でお貸しします。晴れた日に、道具を持たずに身軽なキャンプを楽しむこともできます。

借りたテントは、乾かしてから返すのですか?

乾かしたり洗ったりする必要はありません。濡れたまま、汚れたままご返却ください。お手入れはノームで行います。ただし、お客様ご自身の道具のお手入れは承っていません。

子どもが小さくても、雨のキャンプは大丈夫ですか?

雨と寒さが重なる日は、小さな子どもには負担が大きくなります。着替えを多めに用意し、歩いて行けるいずみの湯で体を温める、テントを張らずに泊まれるゲルテントやホテルセットプランを選ぶなど、無理のない形を選んでください。

雨の日も、西湖のノームで

雨の日のキャンプは、晴れの日とは違う楽しみ方ができます。水はけの良いサイトを選び、濡れてもよい準備をしておけば、雨音を聞きながら焚き火を囲む時間も、きっと思い出になります。西湖キャンプビレッジ・ノームでは、雨の日の過ごし方やサイト選びの相談も受け付けています。雨予報が出ても、まずは気軽にお問い合わせください。