キャンプの鍋レシピ|すき焼き・おでんなど簡単な定番と、寒い日の火の使い方【西湖・ノーム】

気温が下がってくると、キャンプのご飯は鍋に切り替わります。山梨県・西湖のほとりの西湖キャンプビレッジ・ノームで場内を回るスタッフも、寒い季節のサイトで見かける料理は圧倒的に鍋だと話します。切った具材を煮込むだけの手軽さに加えて、湯気で体が温まり、ひとつの鍋をみんなで囲めるのが人気の理由です。
この記事では、ノームのスタッフにキャンパーの皆さんの鍋料理の様子を聞いた内容をもとに、キャンプで作りやすい鍋のレシピと、火の使い方、寒い日の注意、片付けまでをまとめました。
キャンプでよく作られる鍋は、すき焼きとおでん
スタッフがサイトを回っていてよく見る鍋は、一緒に来る人によって分かれるそうです。
- 子ども連れが多いサイトは、すき焼きが多い
- 大人だけのサイトは、おでんを囲んで、しっぽりお酒を飲んでいる方が多い
すき焼きは甘めの味で子どもが食べやすく、肉が主役なので満足感もあります。おでんは、火にかけたまま少しずつつまめるので、夜の長い時間をゆっくり過ごす大人のキャンプに向いています。
キャンプで作る鍋のレシピ
どのレシピも、家で野菜を切っておくと、キャンプ場では煮るだけで済みます。分量は4人分の目安です。
すき焼き(子ども連れに)
材料:牛肉(すき焼き用)400g、焼き豆腐1丁、長ねぎ2本、白菜1/4個、しいたけ4枚、しらたき1袋、春菊1束、卵(人数分)
割り下:しょうゆ・みりん各100ml、砂糖大さじ3、水100ml(市販のすき焼きのたれでも)
- 家で野菜を切り、割り下を合わせてボトルに入れておく
- 鍋に牛脂か油をなじませ、牛肉を軽く焼く
- 割り下を入れ、豆腐・ねぎ・白菜・しいたけ・しらたきを並べて煮る
- 火が通ったら春菊を加え、溶き卵につけて食べる
シメ:残った割り下にうどんを入れて煮込む。卵を落としてもおいしい。
おでん(大人のキャンプに)
材料:大根1/2本、卵4個、ちくわ・さつま揚げ・はんぺんなど練り物、こんにゃく1枚、厚揚げ1枚、昆布
だし:水1.2L、白だし大さじ5〜6(市販のおでんの素でも)
- 家で大根を下ゆでし、卵をゆでて殻をむいておく(ここまで済ませると、キャンプ場で煮る時間が短くなります)
- 鍋にだしと昆布、大根・卵・こんにゃく・厚揚げを入れて煮る
- 練り物を加え、弱火でことこと煮る
おでんは、煮込むほど味がしみます。火を弱めて、つまみながら長く楽しめるのが良いところです。
豚バラと白菜の重ね鍋(いちばん簡単)
材料:豚バラ肉300g、白菜1/4個、だし(水600ml+顆粒だし小さじ2、または市販の鍋の素)、ポン酢
- 白菜と豚バラを交互に重ね、鍋に立てて詰める
- だしを注いでふたをし、白菜がくたっとするまで煮る
- ポン酢につけて食べる
材料が少なく、包丁を使う回数も少ないので、初めてのキャンプにも向いています。
トマト鍋(シメはパスタで)
材料:鶏もも肉300g、ウインナー1袋、キャベツ1/4個、玉ねぎ1個、しめじ1袋、トマト缶1缶、水400ml、コンソメ2個、粉チーズ
- 鍋にトマト缶・水・コンソメを入れて火にかける
- 鶏肉・玉ねぎを入れて煮て、火が通ったらキャベツ・しめじ・ウインナーを加える
- 粉チーズをかけて食べる
シメ:残ったスープに早ゆでのパスタを入れて煮込めば、トマトスープパスタになります。洋風の味なので、和風の鍋が続いた2日目にも向いています。
シメのラーメン・雑炊
どの鍋も、最後のシメまで楽しめます。だし系の鍋なら、ご飯を入れて溶き卵で雑炊に。キムチ鍋やみそ味の鍋なら、袋のラーメンを入れるだけで満足感のあるシメになります。
キャンプで鍋をするときの火とガス
キャンプの鍋に必要な道具

| 道具 | ポイント |
|---|---|
| 鍋 | 4人なら直径24〜26cmほど。土鍋より、軽くて割れない鉄鍋やアルミ鍋が扱いやすい。1人ならメスティンでも作れます |
| カセットコンロ・バーナー | 鍋を安定して置ける物を。風よけがあると火が安定します |
| ガス | 予備を1本多めに |
| おたま・菜箸・取り皿 | 取り皿は深めの物が、汁がこぼれにくく便利です |
| クーラーボックス | 肉や練り物を冷やして運ぶ |
| 鍋敷き・ふきん | 熱い鍋をテーブルに下ろすときに |
ノームでは、煮込み料理に使えるダッチオーブンも借りられます。おでんのように長く煮込む鍋や、鶏肉を丸ごと使う料理を作りたいときに使ってみてください。
カセットコンロかアウトドアストーブで
ノームで鍋をしている方は、カセットコンロか、アウトドア用のストーブ(バーナー)で調理する方が多いそうです。焚き火で鍋を煮る方は多くありません。炭や灰の汚れは鍋から落ちにくく、火力の調整も大変だからです。
鍋は、ことこと煮る時間が長い料理です。火力をつまみで調整できるコンロやバーナーのほうが、吹きこぼれや焦げつきを防ぎやすく、手軽に作れます。焚き火は、鍋を食べたあとに暖を取りながら眺める時間に回すのがおすすめです。
ガスは予備まで用意する
管理棟では、鍋の時期になるとカセットガスがよく出るそうです。鍋は火にかける時間が長いので、思ったよりガスを使います。1本で足りるつもりでも、予備を持っていきましょう。管理棟は17時までなので、夕食の前に買い足しておくのが安心です。
寒い時期は、CB缶よりOD缶
ノームでは、寒い時期の調理には、家庭用のカセットボンベ(CB缶)ではなく、アウトドア用のガス缶(OD缶)をすすめています。家庭用のカセットボンベは、気温が低いと火が弱くなりやすいからです。西湖の冷え込みは、11月下旬で−2℃ほど、真冬は−10℃ほどまで下がります。冬に鍋をするなら、OD缶を使えるバーナーと、寒さに強いガスを選んでください。
寒い日の鍋で気をつけたいこと
ガス管と火の距離
スタッフが気をつけてほしいと話していたのは、ガス管と火の距離感です。バーナーのホースやガス缶が、ほかのコンロや焚き火、ストーブの熱に近いと、思わぬ事故につながります。コンロを2台並べるときや、焚き火のそばで調理するときは、ガス缶やホースを火から離して置いてください。
ストーブで調理するなら、一酸化炭素チェッカーを
寒い日は、テントの前室やシェルターの中で、ストーブの上で鍋を温めたくなります。そのときに欠かせないのが、一酸化炭素チェッカーです。燃料を燃やす道具を囲まれた場所で使うと、一酸化炭素がたまることがあります。チェッカーを置き、こまめに換気をしてください。
暗くなる前に下ごしらえを
秋冬は、17時ごろには暗くなります。暗くなってから野菜を切るのは手元が見えにくく、けがのもとにもなります。家で切ってくるか、明るいうちに下ごしらえまで準備を済ませておきましょう。
鍋のあとの片付け
鍋のあとは、残った汁や野菜くずの始末が悩みどころです。ノームでは、炊事場で三角コーナーを使っていただくようお願いしています。野菜くずや麺の残りをそのまま流しに流すと、排水口が詰まる原因になります。
- 残った汁は、シメで食べ切るのがいちばん。食べ切れない分は、具材を三角コーナーで受けてから流す
- 鍋の油汚れは、キッチンペーパーで拭き取ってから洗う
- 洗い物は、炊事場のお湯(60℃に設定されています。お水と一緒に使ってください)を使うと、冬でも汚れが落ちやすい
洗い物の洗剤やスポンジを忘れても、管理棟で手に入ります。鍋の具材の袋や空き缶などのゴミは、受付で受け取る指定の袋に分けて入れておきましょう。
西湖のノームで、星空の下の鍋を
鍋をしているご家族やグループで、ノームならではの楽しみ方としてスタッフが挙げてくれたのが、星を眺めながらの鍋です。冬は空気が澄んでいるので、夜空の星がよく見えます。湯気の立つ鍋を囲み、温まりながら星を見上げる。寒い季節のキャンプでこそ楽しめる時間です。
子連れの家族のご飯については子連れキャンプのご飯は何を作る?、冬の寒さへの備えは冬キャンプ初心者が知っておきたい寒さ対策でも紹介しています。
寒くなるこれからが、キャンプの鍋がいちばんおいしい季節です。湯気の向こうに湖と星が見える西湖キャンプビレッジ・ノームで、ぜひ鍋を囲んでみてください。空いている日とサイトの種類は、宿泊のページからご覧いただけます。