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キャンプの夜の過ごし方は?焚き火・星空と、静かに楽しむための準備【西湖・ノーム】

秋の夜、木の少ない湖畔のキャンプサイトで、焚火台の小さな焚き火を大人2人と子ども1人が囲み、頭上に満天の星空、奥に暗い湖と山のシルエットが見える水彩イラスト

日が沈んでからの時間は、キャンプでいちばん「キャンプらしい」時間です。一方で、「暗くなったら何をすればいいのか分からない」「子どもが退屈しないか」「周りのテントに迷惑をかけないか」と、夜の過ごし方に迷う方も少なくありません。

この記事では、山梨県・西湖の湖畔にある西湖キャンプビレッジ・ノームのスタッフに、キャンパーの皆さんが夜をどう過ごしているかを聞いた内容をまとめました。暗くなる前の段取り、夜に楽しめること、星の見え方、明かりとトイレ、静かに過ごすための決まり、秋冬の夜の寒さへの備えまで、順番に紹介します。

キャンプの夜は、どう過ごす人が多い?

ノームのスタッフによると、いちばん多いのは焚き火を囲みながら、お酒を飲んで過ごす夜です。夕食を終えたら火を入れ、炎を眺めながら話す。キャンプの夜の楽しみ方としては、これがいちばんの定番です。

夏場は、翌朝早くからSUPやカヤックに出るために早く寝る方もいますが、多くはないそうです。夜は焚き火を中心に、ゆっくり過ごす方が大半です。

家族で来る場合も、流れは大きく変わりません。ノームが紹介しているファミリーのモデルコースでは、19時ごろに焚き火を囲み、20時半ごろに星を見てから寝る流れにしています。小さな子どもがいる家族は、大人より早めに夜を切り上げるくらいがちょうどよいでしょう。

夜が来る前に、済ませておくこと

キャンプの夜を楽しめるかどうかは、暗くなる前の準備でほとんど決まります。ノームのスタッフがすすめているのは、早めの設営と、食事の下準備です。秋は17時ごろには暗くなるので、明るいうちに一つずつ前倒しで済ませておくのがコツです。

暗くなってからでは、手元が見えにくく、テントの張り直しや食材の切り分けに時間がかかります。明るいうちに次のことを終えておくと、夜は火と食事に集中できます。

  • テントの設営と寝床づくり:寝袋やマットを広げ、着替えもテントの中に出しておく
  • 夕食の下ごしらえ:野菜を切る、肉に下味をつけるなど、火にかける直前まで進める
  • ランタンの準備:サイトに吊るす物、手に持つ物の電池や燃料を確かめる
  • 薪と着火剤の買い足し:管理棟(売店)は17時までです。夜に足りなくならないよう、先に買っておく
  • ゴミの整理:場内のゴミステーションは17時から翌朝8時半まで使えません。夕方までに出せる物は出しておく

お風呂も、夜より前の時間に入れておくのがおすすめです。体が温まった状態で焚き火を始めれば、冷えを感じにくくなります。キャンプ場の向かいには、歩いて行ける姉妹施設の日帰り温泉「いずみの湯」(約150m)があります。月によっては休館日があるので、行く日の営業を先に確かめておきましょう。

夜のキャンプで楽しめること

焚き火を囲む

キャンプの夜の中心は、やはり焚き火です。ノームでは焚火台を使えば焚き火ができます(直火は禁止)。焚火台のレンタルもあり、薪や着火剤は管理棟で買えるので、道具を持っていなくても始められます。

火のつけ方や必要な道具、薪の量の目安は、キャンプの焚き火に必要なもので詳しく紹介しています。

夜ご飯をゆっくり楽しむ

夜の時間を長く楽しむなら、夕食も「すぐ食べ終わる物」より、火を囲みながら少しずつつまめる物が向いています。ノームのスタッフによると、子連れの家族は、夏はカレーやBBQ、秋冬は圧倒的に鍋が多いそうです。鍋は下ごしらえさえ済ませておけば、暗くなってからも作りやすく、体も温まります。

子どもと一緒に作るご飯のことは、子連れキャンプのご飯は何を作る?にまとめています。

星空を眺める

キャンプ場の夜は、街の明かりから離れているぶん、星がよく見えます。見えやすい季節や場所は、次の章で紹介します。

家族や仲間と話す・遊ぶ

焚き火のまわりで話すだけでも、夜はあっという間に過ぎます。小さな子どもがいるなら、カードゲームやしりとり、ライトを使った影絵遊びなど、暗い中でも静かにできる遊びを1つ2つ用意しておくと安心です。ノームでは、楽器の演奏や音楽は終日お控えいただいています。スピーカーで音楽を流すより、薪のはぜる音や虫の声、湖を渡る風の音など、自然の音を聞きながら過ごす夜を楽しんでください。

手持ち花火

夏場の子どもの楽しみといえば花火です。ノームでは手持ち花火のみ、20:30まで楽しめます。打ち上げ花火や音の出る花火はできません。

星空を見るなら、冬と木の少ないサイト

星がよく見えるのは、空気が澄む冬の時期です。夜が長くなる季節なので、星を見る時間もたっぷり取れます。

場所では、湖畔サイトやD1サイトは木が少なく、星が見えやすいそうです。林の中のサイトは木々に囲まれて落ち着ける反面、空が見える範囲は狭くなります。星空を楽しみたいなら、予約のときに湖畔やD1を候補に入れてみてください。

星を見るときは、ランタンの明かりを少し落とすと、目が暗さに慣れて星が増えて見えます。冬は冷え込みがいちだんと強くなるので、星を見る時間も、上着と帽子、ひざ掛けなどでしっかり体を温めてから外に出ましょう。

子連れの夜の過ごし方

子連れの夜は、大人だけの夜より「早めに、短く」が基本です。

  • 夕食と焚き火は早めに:暗くなるのが早い秋冬は、18時台には夕食を始めるつもりで準備すると、子どもが眠くなる前に一通り楽しめます
  • 寝る前の着替えを用意する:子どもは汗をかきやすいので、寝る前に乾いたインナーに着替えると、夜の冷えを防げます
  • トイレは寝る前に一度:夜中に起きて暗い道を歩くより、寝る前に家族でトイレを済ませておくと安心です
  • ライトは子どもにも1つ:子ども用の小さなライトがあると、夜のトイレも楽しいイベントになります

ノームのスタッフによると、小さな子ども連れの家族で気をつけているのは、夜は予想以上に冷えることです。昼間が暖かくても、夜は一枚多く着せるつもりで準備してください。

子連れキャンプの持ち物は、子連れキャンプの持ち物リストにまとめています。

大人だけ・カップルで過ごす夜

子どもがいない夜は、時間の使い方の自由が広がります。ノームで多いのも、焚き火を囲んでお酒を飲みながら、ゆっくり話す過ごし方です。

  • 火を眺めながら飲む:焚き火のそばで温かい飲み物やお酒を楽しむ時間は、大人のキャンプならではです。寒い時期は、ホットワインやお湯割りなど温かい物を用意すると、体の中から温まります
  • 少し手の込んだ料理を作る:ダッチオーブンやスキレットを使った煮込み、焚き火の炭で焼いたおつまみなど、時間をかけて作る料理も夜の楽しみになります。ノームではダッチオーブンも借りられます
  • 星を見ながら話す:イスを並べ、ランタンを落として空を見上げる。カップルで過ごす夜に向いた時間です

気をつけたいのは、お酒が進んだときの声の大きさです。夜のお声がけでいちばん多い場面でもあるので、グループで来るときは「安眠タイム(21時〜翌7時)に入ったら声を落とす」と、最初にみんなで決めておくとよいでしょう。

また、お酒を飲んだあとの焚き火の扱いには注意が必要です。火の番をする人を決めておき、寝る前の後始末までしっかり見届けてください。

夜の明かりとトイレ

ランタンは「サイト用」と「手元用」を分ける

ウッドデッキの上に置かれた、ノームで借りられるLEDランタン
レンタルのLEDランタン(1泊600円)

夜のキャンプでは、明かりを2種類に分けて考えると困りません。

  • サイト用のランタン:テーブルやテントのまわりを照らす、置き型・吊り下げ型の明かり
  • 手元用のライト:トイレや炊事場へ歩くときに持つ、懐中電灯やヘッドライト

ノームではLEDランタンを1泊600円で借りられます。電池(単一・単二)も管理棟で買えますが、夜は管理棟が閉まっているので、明るいうちに用意しておきましょう。

明るすぎるライトを周りのテントに向けるのは控えてください。場内でも、過度の照明や音の出る行為はお控えいただくようお願いしています。

夜のトイレ

ノームの場内のトイレの洗面所
トイレのある管理棟は、夜のあいだも明かりがついています

暗い中でトイレまで行けるか、心配する方は多いと思います。スタッフによると、夜のトイレで困る方は少ないそうです。理由は、トイレの入っている管理棟が、夜のあいだも明かりをつけたままにしてあるから。暗い場内でも、管理棟の明かりが目印になります。

ただし、安眠タイムに入ると、ほかのテントの明かりも暗くなります。管理棟までの道中は思ったより暗いので、手元用のライトがあると便利です。子どもと一緒に行くときは、足元を照らしながら、ゆっくり歩いてください。

夜を気持ちよく過ごすための、ノームの決まり

キャンプ場の夜は、周りのテントとの距離が近い中で過ごす時間です。ノームでは、次の時間の決まりをお願いしています。

時間決まり
20:30手持ち花火はここまで
21:00〜翌7:00安眠タイム。静かな環境づくりにご協力ください
23:00焚き火の消火と消灯。テント内の小さな灯り以外は消してください
終日楽器の演奏や音楽はご遠慮ください

安眠タイムや消灯の時間に、スタッフがお声がけすることがいちばん多いのは話し声です。友人同士で集まってお酒が入り、楽しくなって声が大きくなっていることがよくあるそうです。

夜は周りが静かになるぶん、声は思った以上に遠くまで届きます。21時を過ぎたら、話す声を一段落とし、笑い声も控えめに。テントの布1枚は、音をほとんど遮りません。大人のグループやカップルで夜を楽しむときこそ、意識しておきたいマナーです。

車のドアの開け閉めやエンジンの音も、夜は響きます。夜遅くの車の出し入れは、なるべく避けましょう。

秋冬の長い夜を楽しむコツ

秋から冬にかけては、日が短く、夜が長くなります。焚き火と星空をゆっくり楽しめる季節ですが、寒さへの準備が欠かせません。

暗くなる前に、夜の支度を終える

秋冬は、17時ごろには暗くなります。到着が遅い日でも、まず設営と寝床づくりを済ませ、食事の下ごしらえまで進めておくと、暗くなってから慌てずに済みます。

寒さ対策は「焚き火だけ」に頼らない

ノームのスタッフによると、焚き火だけで暖を取ろうとしている方は寒さにやられているイメージがあるそうです。焚き火は顔や手は温まっても、背中や足元は冷えたままです。厚手の上着、ひざ掛け、湯たんぽやカイロを組み合わせて、夜の冷えに備えてください。

西湖の11月の冷え込みと服装は11月のキャンプの服装、真冬の寒さと注意点は冬キャンプ初心者が知っておきたい寒さ対策で紹介しています。

寝る前の焚き火の後始末

長い夜は、つい焚き火を続けたくなります。火を落とす時刻は決まりの表のとおりで、寝る前には、燃え残りや灰が夜風で舞わないようにしておくことが大切です。スタッフは、アルミホイルをかぶせて蓋にするやり方をすすめています。灰を捨てられるのは朝になってからなので、それまでは焚火台の上で安全に置いておきましょう。

寒い夜は、建物に泊まる手も

テントで夜を過ごすのが不安な時期は、暖房のあるキャビンやゲルに泊まる方法もあります。焚き火と星空を楽しんだあと、暖かい室内で眠れるので、冬に初めて泊まる方や小さな子ども連れの家族にも向いています。

キャンプの夜に用意しておきたいアイテム

夜を快適に過ごすために、出発前に次のアイテムを確かめておきましょう。キャンプ場で借りられる物と、自分で持っていく物に分けておくと、忘れ物を減らせます。

アイテムポイント
サイト用のランタンノームで借りられます。2つあると、テーブルとテントの中を分けて照らせます
手元用のライト懐中電灯かヘッドライト。家族の人数分あると、夜のトイレが楽です
予備の電池管理棟でも買えますが、夜は閉まっています
厚手の上着・ひざ掛け焚き火のそばでも、背中と足元は冷えます
湯たんぽ・カイロ寝袋に入れると、寝つきが変わります
寝る前の着替え汗で湿った服のまま寝ると、夜中に冷えます
焚火台・薪・着火剤焚火台は借りられ、薪と着火剤は管理棟で買えます
アルミホイル寝る前に焚き火の灰に蓋をするのに使えます
静かに遊べる物カードゲームや本など、音の出ない物

アウトドア用品の店では、夜を楽しむための道具がたくさん売られていますが、初めから全部をそろえる必要はありません。まずは明かりと防寒をしっかり用意し、足りないと感じた物を次のキャンプで足していけば十分です。

夜に困ったときは

夜に体調を崩した、道具が壊れたなど、困りごとがあったときの夜間の連絡先は、チェックインのときにご案内します。管理棟の営業時間(9:00〜17:00)を過ぎてからは、そちらにご連絡ください。

困ったときに慌てないよう、到着したら管理棟とトイレの場所、自分のサイトまでの道を、明るいうちに一度歩いて確かめておくと安心です。

キャンプの夜のよくある質問

キャンプの夜は何時に寝ればいいですか?

決まった就寝時間はありませんが、ノームでは21:00から安眠タイム、23:00に消灯です。子連れの家族なら、20時半ごろに星を見て寝るくらいの流れが無理なく過ごせます。

夜、音楽を流してもいいですか?

ご遠慮いただいています。昼も夜も同じです。スピーカーの音は、自分たちが思うより周りのサイトに届きます。

ランタンを持っていなくても大丈夫ですか?

LEDランタンを借りられます。ただ、トイレに行くときの手元用のライトは別にあると便利なので、懐中電灯やヘッドライトを1つ持ってきてください。

夜のトイレは暗くないですか?

トイレのある管理棟は夜間も電気がついています。管理棟までの道は暗いので、手元用のライトを持って歩いてください。

夜のうちにゴミを捨てられますか?

場内のゴミステーションは、17時から翌朝8時半まで使えません。夕食のあとのゴミはサイトでまとめておき、朝になってから出してください。動物に荒らされないよう、袋の口はしっかり閉じておきましょう。

星がよく見えるサイトはどこですか?

スタッフによると、湖畔サイトとD1サイトは木が少なく、星が見えやすいそうです。季節では、空気が澄む冬がよく見えます。

冬の夜でも焚き火はできますか?

できます。冬は星がよく見える季節でもあります。ただし冷え込みが厳しいので、焚き火だけに頼らず、防寒着やストーブなどの寒さ対策をしっかり用意してください。

西湖のノームで、キャンプの夜を

キャンプの夜は、焚き火を囲み、星を見上げ、家族や仲間とゆっくり話せる特別な時間です。暗くなる前に設営と食事の支度を済ませ、ランタンと手元のライトを用意し、21時からは声を落として。それだけで、夜はぐっと過ごしやすくなります。

これからの季節は、夕方が早く来るぶん、火と星の時間をたっぷり取れます。湖の静けさの中で過ごす夜を味わいに、西湖キャンプビレッジ・ノームへお越しください。サイト・ゲル・トレーラーハウスの空きと料金は、宿泊のページで確かめられます。