初めてのキャンプは何から始める?初心者の家族向けに、泊まり方の選び方とつまずきやすいところ【西湖・ノーム】

「キャンプを始めてみたいけれど、何から準備すればいいのか分からない」。初めてのキャンプは、決めることも、そろえる物も多く見えて、最初の一歩が重くなりがちです。
富士五湖のひとつ、西湖のそばにある西湖キャンプビレッジ・ノームにも、「キャンプは今回が初めて」というお客様が毎月何組も来られます。初めての方がどんな泊まり方を選び、何を聞き、どこで手が止まるのか。管理棟で見ている実際をもとに、初心者のご家族が準備から当日までに知っておきたいことを、順番に解説します。
初めてのキャンプで、最初に決める3つのこと
準備を始める前に、まず次の3つを決めておくと、そのあとの迷いがぐっと減ります。
- いつ行くか(季節):季節によって、必要な服装と道具が大きく変わります。初めてなら、寒すぎず暑すぎない時期を選ぶのが楽です
- どこに泊まるか(泊まり方):自分のテントを張るのか、テントを借りるのか、ゲルやトレーラーハウスのような建物に泊まるのか。ここで準備の量が決まります
- 道具は買うか、借りるか:初めての1回のために全部を買う必要はありません。キャンプ場で借りられる物を確かめてから、足りない物だけをそろえましょう
日程は、まず1泊2日がおすすめです。2泊以上にすると荷物も食事の準備も増えます。1泊で一通りの流れを体験してから、次の計画を立てても遅くありません。
初めてなら、どこに泊まる?泊まり方の選び方
初めての方が選んでいる泊まり方
ノームのスタッフによると、初めての方の泊まり方には傾向があります。家族連れはゲルやキャビン、友達やカップルはレンタルテントを選ぶ方が多いそうです。
小さな子どもがいると、テントの設営にかかりきりになれません。建物の中で過ごせるゲルやキャビンは、設営がいらず、雨の日も中で過ごせるので、初めてのご家族が選びやすい形です。一方、大人だけなら、テントを借りて「キャンプらしさ」を味わうのも楽しい選び方です。
ノームの主な泊まり方
| 泊まり方 | 定員 | 料金の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 区画サイト(テント泊) | 最大5名 | 9,350〜11,550円/1泊 | 高台で眺めがよく、サイトが平らに整えられている。車をサイトに乗り入れられる |
| ゲルテント | 最大8名 | 19,800〜33,000円/1棟 | 約十畳の丸い室内。AC電源あり。車の乗り入れ・ペット同伴は不可 |
| トレーラーハウス「くわのみはうす」 | 最大4名 | 18,700〜27,500円/1棟 | 約六畳。屋根付きのデッキがある、森の中の小さな秘密基地 |
テントで泊まるなら、平らなサイトを選ぶ
テントを張るなら、初めての方には平らな場所のサイトをすすめている、とスタッフは話します。地面が傾いていると、テントが張りにくく、寝ている間に体がずれて眠れません。
ノームの区画サイトは、地面が平らに整えられていて、テントやタープを張りやすいのが特徴です。サイトのページでも「初心者におすすめ」としています。小さな子ども連れなら、RゾーンやFゾーンもおすすめです。どちらも水はけがよく、雨のあとも過ごしやすいゾーンです。
最低限そろえる道具と、借りられる物
テント泊で最低限そろえる物
テントで1泊するなら、最低限必要な道具は次のとおりです。
- 寝る道具:テント、マット、寝袋(シュラフ)
- 過ごす道具:テーブル、イス、ランタン
- 食べる道具:調理の道具(BBQグリルやバーナー)、食器、クーラーボックス
- 身の回りの物:着替え、雨具、防寒着、タオル、常備薬
ゲルやトレーラーハウスに泊まる場合も、ランタンや食事の道具、寝具まわりで必要な物があるかは、予約の前に各ページで確かめておきましょう。
買うか、借りるか
初めての1回のために、テントからランタンまで全部を買うと、それだけでかなりの金額になります。しかも、実際に使ってみないと、自分の家族に合う大きさやタイプは分かりません。
おすすめは、大きくて高い道具は借り、家でも使える小さな物から買うことです。テントやタープ、寝袋は借りて使い心地を試し、チェアやクーラーボックス、ヘッドライトのように、ほかの外遊びや防災にも役立つ物から少しずつそろえていくと、むだがありません。買った道具は、車に積む順番を考えて、大きな収納ボックスにまとめておくと、出し入れが楽になります。
ノームで借りられる物
ノームでは、テント泊に要る道具のほとんどを借りられます。5名用のテントとタープはどちらも1張7,700円(2泊まで)。寝袋は3シーズン対応のものが1泊1,200円で、マット、イスとテーブル、LEDランタン、網付きのBBQグリル、ダッチオーブン、焚火台もそろっています。手ぶらに近い形でも、テント泊を体験できます。
薪や木炭、着火剤、電池、食器用洗剤、スポンジなどの消耗品は、管理棟(9:00〜17:00)で買えます。
注意したいのは、週末はレンタル品の事前予約が必須なことです。土日に借りるつもりで来て、当日に足りない、ということがないよう、予約のときにレンタルも決めておきましょう。申し込み方はお問い合わせからご確認ください。
忘れ物を減らすコツ
持ち物は、出発の前日にリストで確かめるのが確実です。子連れのご家族が忘れやすい物や、管理棟でよく聞かれる物は、子連れキャンプの持ち物の記事にまとめています。
予約の前によく聞かれること
初めての方から予約の前や受付でよく聞かれるのは、借りられる物・買える物の種類、気温、シャワーの時間、炊事場でお湯が出るかの4つだそうです。答えをまとめておきます。
- 借りられる物・買える物:上で紹介したとおりです。品目と料金の一覧はレンタル・販売品のページをご覧ください
- 気温:西湖は標高が高く、街より気温が低めです。11月下旬には朝の最低気温が−2℃ほどになり、霜や結露も出始めます。夏でも朝晩は上着が1枚あると安心です
- シャワー:場内にコインシャワー(3分100円)があります。冬の間は使えないので、寒い時期は徒歩圏内(約150m)の姉妹施設、日帰り温泉「いずみの湯」が便利です
- 炊事場のお湯:炊事場には、お湯が出る蛇口があります。お湯は60℃の設定なので、子どもが触れないよう、お水と一緒に使ってください
出発までの準備の段取り
初めてのキャンプは、準備を前日にまとめてやろうとすると、買い忘れや積み忘れが出やすくなります。次のように、少し前から分けて進めるのがポイントです。
- 1か月〜2週間前:日程と泊まり方を決めて予約する。週末にレンタルを使うなら、この時点で一緒に申し込む
- 1週間前:持ち物のチェックリストを作り、家にある物と足りない物を分ける。買う物はこのタイミングでそろえる
- 3日前:天気予報と、現地の朝晩の気温を確かめる。寒くなりそうなら防寒着を一枚足す
- 前日:食材の買い出しと下ごしらえ。野菜を切っておく、肉に下味をつけておくと、現地での調理がぐっと楽になる
- 当日の朝:クーラーボックスに保冷剤と食材を入れ、最後に車へ。重い物を下、すぐ使う物を上に積む
荷物は、家族の人数に対して「少し足りないかな」くらいがちょうどいいものです。車がいっぱいだと、現地で物を探す時間が増えてしまいます。
当日の流れ
到着から帰るまでの大まかな流れは次のとおりです。
- 到着・受付:区画サイトのチェックインは13:00〜15:00(ゲル・トレーラーハウスは14:00〜15:00)。15時に間に合わないときは、必ず電話を入れてください
- 設営:テントとタープを張り、テーブルやイスを並べます
- 夕食・焚き火:明るいうちに夕食の準備を始めます
- 就寝:夜は、まわりのサイトに気を配って静かに過ごします(時間の決まりは後の章で紹介します)
- 朝食・撤収:区画サイトのチェックアウトは12:00(ゲル・トレーラーハウスは11:00)です
当日の動き方や、遅れそうなとき・早く着きたいときの連絡の仕方は、チェックインと1泊2日の流れの記事でくわしく紹介しています。
初めての方がつまずきやすいのは「設営」と「火おこし」
管理棟から見ていて、初めての方の手が止まりやすいのは設営と火おこしの2つです。どちらも、道具を買ったその日に初めて箱を開ける、という形だと、説明書を読むだけで時間が過ぎていきます。
設営は、明るいうちに1時間を見ておく
初めてのご家族がテントを張るのには、1時間ほどかかります。説明書を読みながら、どの部品がどこに付くのかを確かめていると、あっという間に時間が過ぎます。
- 家で一度張ってみる:庭や公園で一度組み立てておくと、当日の手順がぐっと楽になります
- 暗くなる前に終える:秋は日が短く、夕方にはすぐ暗くなります。到着後すぐに設営を始め、明るいうちに寝る場所を作ってしまいましょう
- 役割を分ける:大人の一人が設営、もう一人が子どもを見る、と分けると、作業が止まりません
明るいうちに余裕を持って設営したいなら、区画サイトのアーリーチェックイン(有料)を使う方法もあります。当日受付のみで、朝9時から入れる枠があります。ノームでは利用する方が全体の3割ほどいて、初めての方にとっても、時間の焦りを減らせる心強い選択肢です。
湖畔のサイトの一部(A7〜A16)は地面に石が多く、付属の細いペグが刺さりにくいことがあります。そのときは管理棟に声をかけてください。ペグを無料で貸し出しています。
ノームのレンタルテントは、スタッフが設営を手伝います。テントの扱いに自信がない方は、借りるのも一つの方法です。ご自身のテントの設営は、お手伝いを遠慮しています。
火おこしは、着火剤と細い薪から
炭や薪に火がつかず、夕食の時間がどんどん遅れる。これも初めてのキャンプでよくある場面です。
着火剤を使い、細い薪から順に太い薪へと火を育てていくのが失敗しにくい方法です。薪が湿っていると煙ばかり出るので、乾いた薪を使いましょう。道具の一覧や火のつけ方は、キャンプの焚き火に必要なものの記事でくわしく紹介しています。
初めてのキャンプに向く季節
初めてなら、春や秋の、過ごしやすい時期がおすすめです。ただ、西湖の秋は朝晩の冷え込みが早く、11月には暖房や厚めの上着が必要になります。
冬のノームは−10℃ほどまで冷え込みます。真冬のレンタルテント泊は、初めての方にはあまりすすめていないとスタッフは話します。冬に来たいご家族は、暖房のあるゲルやキャビンを選ぶか、まずは暖かい季節に一度キャンプを経験してから挑戦してみてください。
季節ごとの服装や寒さ対策は、11月のキャンプの服装の記事と冬キャンプ初心者の記事にまとめています。雨の予報が出たときの考え方は、雨の日のキャンプの記事をご覧ください。
初めてのファミリーキャンプで気をつけたい安全のこと
キャンプ場は、家の近くの公園とは違うことがいくつもあります。小さな子ども連れのご家族に、ノームのスタッフが特に気をつけているのは次のことです。
- 水辺:湖のそばは、子どもにとって一番楽しい場所であり、一番目を離せない場所です。水遊びのときは、大人が必ずすぐそばにつきましょう
- 車:キャンプ場の中は、サイトに出入りする車が行き来します。サイトの間の道で子どもが遊ばないよう、最初に約束しておきます
- 夜の冷え込み:昼間が暖かくても、夜は予想以上に冷えます。寝る前に一枚多く着せ、替えの肌着も用意しておくと安心です
- テントの中の暖房:寒い時期にテントの中でストーブを使うなら、一酸化炭素チェッカーを置き、換気を忘れないでください
けがをしたときの絆創膏や消毒液は、管理棟に聞きに来る方が多い忘れ物です。救急セットは、出発前にかばんの決まった場所に入れておきましょう。
食事は、家族の定番を簡単に
最初のキャンプ飯は、手の込んだメニューに挑戦するより、家でもよく作る料理にしておくほうが失敗しません。サイトを回っていて目にするのは、暑い時期ならカレーと焼き肉、寒くなると鍋がぐんと増えます。野菜を切る、具を入れるなど、子どもに任せられる作業があるのもいいところです。
管理棟でよく聞かれるのは、調理用の油や調味料です。家の調味料を小さな容器に移して持っていくと、忘れ物を防げます。食材が足りなくなったときは、17時までに戻れるなら近くのスーパーへの道を案内しています。子どもとご飯を作るときのコツは、子連れキャンプのご飯の記事で紹介しています。
知っておきたい、キャンプ場の決まり
キャンプ場には、ほかのお客様と気持ちよく過ごすための決まりがあります。ノームの主な決まりは次のとおりです。
- 焚き火:焚火台を使います。直火は禁止で、23時までに消火します
- 花火:手持ち花火のみ、20:30までです
- 夜の音:21:00〜翌7:00は安眠タイムです。23時に消灯で、楽器の演奏や音楽は終日ご遠慮いただいています
- ゴミ:指定のゴミ袋に分けて、場内のゴミステーションに出します。17時〜8時半は使えません
- 湖:西湖での遊泳は禁止です。浜辺での水遊びは楽しめます
子どもと一緒に、到着したときに「夜は静かにする」「湖には大人と行く」など、家族の約束も決めておくと安心です。
初めての方に「良かった」と言われるところ
初めての方から「良かった」と言われることが多いのは、アクティビティが充実していること、施設がきれいなこと、サイトからの景色だそうです。
ノームでは、西湖でのSUPやカヤック、青木ヶ原樹海を歩くツアー、プライベートサウナなど、キャンプのほかにも体験を選べます。どれも事前予約制なので、気になるものはアクティビティのページで確かめておきましょう。
アウトドアに慣れていない方ほど、気になるのはトイレや炊事場などの水まわりではないでしょうか。ノームでは、トイレは温水で洗えるタイプで、車いすで入れる個室もあります。子どもが夜中に「トイレ」と言い出しても、きれいな場所なら大人も気が楽です。

景色も、ノームで過ごす楽しみの一つです。高台にある区画サイトは、まわりの自然を見渡せる開放感が魅力です。湖畔のサイトなら、目の前に西湖が広がり、夕暮れに色が変わっていく湖を眺められます。
初めてのキャンプのよくある質問
テントを持っていなくてもキャンプできますか?
できます。ノームでは5名用のテントやタープを借りられるほか、ゲルテントやトレーラーハウスにも泊まれます。テントを持っていない初めてのご家族は、まず建物に泊まる形から始める方も多いです。
テント泊とゲル、初めてならどちらがいいですか?
子どもが小さい、設営に自信がない、寒い時期に行く、のどれかに当てはまるなら、ゲルやキャビンのほうが快適に過ごせます。大人だけ、または子どもが少し大きくなって手伝える年齢なら、テント泊にも挑戦しやすくなります。一度建物に泊まってキャンプの流れをつかみ、次にテントで泊まる、という順番もおすすめです。
雨の予報が出たら、どうすればいいですか?
雨のキャンプは、初めての方には設営も撤収も大変です。行くか迷ったときの決め方やキャンセルの考え方は、雨の日のキャンプの記事を参考にしてください。
子どもが小さくても大丈夫ですか?
ノームには0歳のお子さんも来ています。「初めてのキャンプ」というご家族のお子さんは、0〜3歳が多いそうです。年齢ごとの注意点は、子供のキャンプは何歳からの記事にまとめています。
子どもが退屈しないか心配です
ノームでは、スイングラインや輪投げ、クロスボウなどのおもちゃを無料で貸し出しています。家からたくさんのおもちゃを持ってきても、結局使わなかったという声をよく聞きます。外遊びの道具は現地で借りられる物に任せて、荷物を減らすのがおすすめです。
日帰りでキャンプの雰囲気を試せますか?
泊まる前に雰囲気だけ味わいたいなら、デイキャンプという方法もあります。ノームでのデイキャンプの受け付けについては、お問い合わせからご確認ください。
お風呂はどうすればいいですか?
場内のコインシャワーか、歩いて行ける「いずみの湯」を使えます。冬の間はシャワーが使えないので、いずみの湯の営業日も合わせて確かめておきましょう。
初めてのキャンプを、西湖のノームで
初めてのキャンプは、季節・泊まり方・道具の3つを先に決めると、準備がぐっと楽になります。家族ならゲルやキャビン、テントで泊まるなら平らなサイト。週末のレンタルは事前に予約し、設営は明るいうちに1時間を見ておきましょう。
西湖キャンプビレッジ・ノームでは、レンタルの道具や建物の泊まり方で、初めてのキャンプをお手伝いしています。湖と森に囲まれた西湖で、家族の最初のキャンプを楽しんでください。泊まり方と料金は宿泊のページからご覧いただけます。